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TIE US UP AND DOWN IN HARUNO TOKYO

アナーキズムは何処へ?スタッズ、安全ピン、ブラックレザー。70年代のパンクムーブメントとともに世界を席巻したアナーキズムの象徴は今やトレンドのファッションモチーフへと形骸化し、ランウェイファッションからマスリテールに至るまで「猫も杓子も」パンクロッカー気取り。

 

そんな中、ハードボイルドなロックスピリット全開の古着屋、「初流乃 (はるの)」が渋谷の一角にオープンした。渋谷の象徴的な古着屋であるNUDE TRUMPにて長年働いてきた看板息子、Ryota Yamazakiによる同店舗は、ショッキングピンクの壁が絶大なるインパクトを放つ一室。

 

所狭しと並べられたお宝の中には、目にも鮮やかなシルクスカーフ柄の80年代のヴェルサーチの洋服にレアなヨーロッパ軍物のカーゴジャケット、そして上物のセディショナリーズのボンデージなど、ファン垂涎のラインナップに加え、SKINやiLiLをはじめとする国内デザイナーの洋服が並ぶ。

 

http://www.haruno-tokyo.com

HEYA SAILOR: OLYMPIA LE TAN CRUISES INTO TOKYO

フレンチシック・ミーツ・サッシーピンナップガールこと、オランピア・ル・タンが東京へ上陸した。

60年代のグッド・ガールを思わせるコケティッシュなスタイルで世界中からラブコールを受けるオランピア。ハードカバーブックを象ったクラッチバッグで世界中に旋風を巻き起こす彼女は今回、アイコニックなクラッチバッグに加え、スイートでビターな洋服を目一杯スーツケースに詰め込んで来日を果たした。スイートな世界観をそのままに、どこか“チーキー”な雰囲気を漂わせるサマードレスは、リゾートにうってつけのアイテムだ。

今回自身のブランド「オランピア・ル・タン」に加え、今季より日本限定でローンチした「Ex-Libris」を記念し、都内ではIDOLやドーバーストリートマーケットギンザなど各地でパーティーを開催。“カワイイ”カルチャーのメッカである東京を代表するスーパー・キュートな面々がお祝いに駆けつけた。

見ているだけで陽気なバカンスに出かけたくなるオランピアの洋服。もちろん、ヘミングウェイの小説と同じカバーのクラッチはマスト・ハブで。

http://www.olympialetan.com

 

GAP ASKS, WHAT COLOR ARE YOU?

アメリカンカジュアルのオーソリティ、GAPから新たにカルチャープロジェクト「BLUE BOX Presents」がローンチ。今回プロジェクトの皮切りに開催された「ICONS」「SPEAKS」では、著名エディター/クリエイターの野村訓一を起用し、幅広いフィールドで活躍するアイコンたちが持つ「個性」に迫るポートレートエキシビション、そしてトークショーが行われた。

 

これまでブルース・ウェーバーの個展やソフィア・コッポラ監督作品『ロスト・イン・トランスレーション』への友人出演など、その幅広い交友関係で知られるマルチ・タレントである野村は今回、東京を代表する8人の個性溢れるパーソナリティをキャスティング、ポートレート撮影を行った。

 

革新的な3Dマッピング技術で世界から注目される真鍋大度や黒猫チェルシーのフロントマン渡辺大知、ニューヨークを拠点に活用する川本諭など、それぞれが持つ個性をGAPの定番アイテムとともにマッシュアップ、有名フォトグラファーの小浪次郎によって捉えられたポートレートの中には、The Reality Showの良き友人であるセクシー・ママことヨシコ・クリス・ウェブの姿が。

 

今回のエキシビションに際して行われたトークイベント「SPEAKS」にて、野村とトークセッションに参加したヨシコ。普段パワフルウーマンとしてモデルのみに留まらず幅広いフィールドで活躍する彼女の「個性」について、自身が「モデルである以前に母親であり、妻であり、女であるということ。」と語った。そんな彼女の足下は力強いスティレットヒール、そして腕もとにはアール・デコのブレスレットが。この二つもきっと、彼女の個性を輝かせる秘訣だろう。

GOLD DIGGIN’ AT AMBUSH’S NOMAD EXHIBITION

マルコ・ポーロが記した“黄金の国”とはこのことか、AMBUSH®から新作「MONTAGE」コレクションが発表された。眩いばかりのゴールドのショーケースに陳列されたのは、同じく煌びやかなゴールドジュエリーたち。

 

泣く子も黙るM-floのフロントマン、VerbalとそのワイフYoonが手がけるAMBUSH®。オールドスクール・ヒップホップのスタイル美学を踏襲しながらも、東京のストリートファッションの影響を受けたクロス・カルチャー的なデザインアプローチ、そして都会的かつ洗練された世界観で人気を博している同ブランドは、これまでにJuun J.やSacaiをはじめとするランウェイブランドからもラブコールを受けてきた。

 

そして今回、最新作で披露されたのはマサイ族やカヤン族を思わせるトライバルジュエリー。首長族を彷彿とさせるゴールドネックレスに、プリミティブなエンブロイダリーワークが目を引くレザーチョーカー、そしてフープピアスを応用したイヤーフックなど(このアイデア、天才!)、グラマラスなビッグジュエリーに目がないThe Reality Showにとって、喉から手が出るほど魅力的なアイテムがずらりと並べられた。

 

http://www.ambushdesign.com

GOD SAVED CHRISTIAN DADA

新宿の喧噪を抜け、地下鉄で二駅の閑静な住宅街に構える荘厳な佇まいの旧邸宅にて、Christian Dadaの2014年秋冬ランウェイショーは開催された。

 

まるで昭和へタイムスリップしたようなレトロな空間では中庭で来場者にシャンパンが振る舞われ、ショーの開始まで束の間の優雅なひとときが演出された。そろそろかと案内された席へつくやいなや、雷音にも似たドラムの音が耳を衝く。暗がりから登場したのは、デューイーなリーゼントヘアにレザーのバイカーパンツ、そしてボリューミーなコヨーテファーのコートに身を包んだハードボイルドモデル。

 

「ブリティッシュロック博覧会」と隣の席から囁く声が聞こえたのは気のせいか。イギリスのロック史を振り返るようなバラエティに富んだコレクションでは、ワイルドなバイカールックの他にマゼンタのエドワーディアン・スーツをめかし込んだテディ・ボーイルック、ターコイズのモヘアニットにキルトを思わせるプリーツスコートをレイヤーしたパンクルック、そしてシマーな輝きを放つブロケードのセットアップをひるがえすグラムロックルックが登場(実はこのテキスタイルは西陣織とのこと。超ラグジュアリー!)。

 

ファッションウィーク中にあるインタビューにて、企業規模の拡大と海外進出を表明し驚かせたデザイナーの森川氏。これから彼と彼のチームはどんな驚きを見せてくれるのか。次の目的地は、パリ。

 

http://www.christiandada.jp