渋谷に拠点を構えるカルトショップ、FAKE TOKYOが現在新宿伊勢丹のRe-Styleにてポップアップストアを開催している。
メンズセレクトショップのCANDYとレディースブティックSisterによって構成されるFAKE TOKYOは、セレクトショップでありながら新進気鋭デザイナーを携えたショールームとして、またある時には神出鬼没のイベントプロモーターとして、そしてまたある時には国内外でポップアップストアを行うプロデューサーとして幅広い活躍を見せる東京のストリートシーンを代表するファッション一味だ。
2014年春夏には、メルセデス・ベンツ・ファッションウィーク東京にも参加し、リアルなストリートの感覚を反映させたスタイリングショーは業界内外で大きな話題を呼んでいる。
今回期間限定で行われているポップアップストア「Gradation」では、KTZやSAM MC LONDONをはじめとするストリートのカリスマブランド、Ashley WilliamsやMarios Schowabといった注目のランウェイブランド、そしてHouse of MalakaiやMaiko Takedaといった他では見られない気鋭デザイナーによるエクスクルーシブアイテムが揃う。
FAKE TOKYO POPUP STORE 「Gradation」は新宿伊勢丹Re-Style Plusにて12月10日まで開催。
ギャビー アギョンは類い稀なる先見の明を持っていたようだ。1952年に彼女がパリで創始したブランド、クロエはクチュール混迷期において、高級既製服という現在のプレタポルテの礎を築き、またエフォートレスでありながら至極フェミニン、そしてプレイフルな遊び心を効かせた彼女のスタイルは、今日のファッションにおけるグローバル言語として認識されている。
今回メゾン創立60周年を記念し、パリファッションウィーク期間中にサントノーレのフラッグシップストアにて発表されたクロニクルブック『Chloe Attitude』では、 マダム ギャビーの世界観、そしてこれまでに彼女が世に送り出してきた作品を皮切りに、カール ラガーフェルドをはじめとするスターデザイナーが彩ってきたブランドの歴史が綴られている。
この本は現在、ドーバー ストリート マーケット ギンザにてローンチエキシビションを行っており、上陸したばかりのハードカバーブックとともに、クロエのアーカイブ作品を堪能することができる空間を創り上げている。
また今回は、エキシビションと同時に新作バッグが販売開始され、マダム ギャビーが発案した「アルファベット・セオリー(コレクションの際、従来の数字方式に代わりアルファベットの名前によって発表する方法)」にのっとったAlice、Baylee、そしてCleaと3種のラインナップが取り揃えられている。
ちなみに余談ながら、所変わってこちらパリでは先週パレ・ガリエラにて女優のティルダ・スウィントンを起用したパフォーマンス「Eternity Dress」が開催され、クロエのアルティザンによるドレス制作の過程をそのままインスタレーションに落とし込む様子は大いなる話題を呼びました。
60年のアニバーサリーを迎えなお、最先端を切り拓くクロエからはしばらく目が離せそうにありません。
「Chloe Attitude」ローンチエキシビションはドーバー ストリート マーケット ギンザにて12月12日まで開催。