シャネルによる2014年プレフォール「パリ – ダラス メティエダール コレクション」のランウェイショーが東京にて開催された。
毎年、マドモアゼル・シャネルに縁のある土地を舞台に開催される「メティエダール」コレクションは今回、開拓時代の香りを今なお残すテキサス州ダラスをテーマに作品を制作。
シャネルとダラス。一見相反するこの二つのキーワードだが、この場所こそがマドモアゼルのセンセーショナルな「復活劇」を支えた最重要都市であることは、思いのほか知られていない。
そしてその逸話に基づきカール・ラガーフェルドが今回創り出したのが、ワイルドかつグラマラスでありながら、この上なくロマンティックな「カウボーイ」ルック。
定番であるツイードのアンサンブルは、乾いた土の香りを漂わせるサンドベージュやインディゴブルーで登場。
繊細なシフォンの裾を切りっぱなしにすることにより、フリンジのような躍動感が加わったブラウスやティアードスカートには、力強いターコイズジュエリーが合わせられた。
一方、シャネルが誇るクチュール工房である「ルサージュ」による卓越したエンブロイダリーワークは、星条旗を思わせる星のモチーフやネイティブアメリカンのトライバルモチーフによって表現された。
フィナーレの「ローブ・ドゥ・マリエ」では、The Reality Show No.5「Fetish」にてモデルとして出演したキャロリーヌ・ド・メイグレが登場。同じくクチュール工房「ルマリエ」による豪奢な羽飾りがあしらわれたパンツルックを纏った姿はさながら、フロンティアに君臨する女神の様相を放っていた。
今回のショー会場として起用されたのは、近日オープンとして話題をさらっている東京の新名所、虎ノ門ヒルズ。ビルの5階部分は大胆に全面改装され、ノスタルジックなサルーンやビリヤード台は来場者にえも言われぬ哀愁を漂わせた。
ラグジュアリーなオイルレザーのソファに深く腰をかければ、気分はさながら西部劇の舞台。ゲストとして来場した伝説のスーパーモデル、ジェリー・ホールもきっとお気に召したに違いない。
Chanel Newsのウェブサイトでは、Tiffany Godoyによるインタビューフィルムが公開中。
Tonight’s the night!
ついに今夜、The Reality Show Magazine最新号がパリのコレットでローンチします。
2号同時発売の今回、No.5「Fetish」とNo.6「Tokyo Campflauge」のお披露目とともに、スペシャルなiPadアプリとアサヒビールを用意。同じく本日ローンチのVika Gazinskayaとコレットのコラボコレクション、そしてイラストレーターStephan Manelの新著『Generique』とともに、是非The Reality Showの世界を堪能して下さい。
アナーキズムは何処へ?スタッズ、安全ピン、ブラックレザー。70年代のパンクムーブメントとともに世界を席巻したアナーキズムの象徴は今やトレンドのファッションモチーフへと形骸化し、ランウェイファッションからマスリテールに至るまで「猫も杓子も」パンクロッカー気取り。
そんな中、ハードボイルドなロックスピリット全開の古着屋、「初流乃 (はるの)」が渋谷の一角にオープンした。渋谷の象徴的な古着屋であるNUDE TRUMPにて長年働いてきた看板息子、Ryota Yamazakiによる同店舗は、ショッキングピンクの壁が絶大なるインパクトを放つ一室。
所狭しと並べられたお宝の中には、目にも鮮やかなシルクスカーフ柄の80年代のヴェルサーチの洋服にレアなヨーロッパ軍物のカーゴジャケット、そして上物のセディショナリーズのボンデージなど、ファン垂涎のラインナップに加え、SKINやiLiLをはじめとする国内デザイナーの洋服が並ぶ。
http://www.haruno-tokyo.com
フレンチシック・ミーツ・サッシーピンナップガールこと、オランピア・ル・タンが東京へ上陸した。
60年代のグッド・ガールを思わせるコケティッシュなスタイルで世界中からラブコールを受けるオランピア。ハードカバーブックを象ったクラッチバッグで世界中に旋風を巻き起こす彼女は今回、アイコニックなクラッチバッグに加え、スイートでビターな洋服を目一杯スーツケースに詰め込んで来日を果たした。スイートな世界観をそのままに、どこか“チーキー”な雰囲気を漂わせるサマードレスは、リゾートにうってつけのアイテムだ。
今回自身のブランド「オランピア・ル・タン」に加え、今季より日本限定でローンチした「Ex-Libris」を記念し、都内ではIDOLやドーバーストリートマーケットギンザなど各地でパーティーを開催。“カワイイ”カルチャーのメッカである東京を代表するスーパー・キュートな面々がお祝いに駆けつけた。
見ているだけで陽気なバカンスに出かけたくなるオランピアの洋服。もちろん、ヘミングウェイの小説と同じカバーのクラッチはマスト・ハブで。
http://www.olympialetan.com
アメリカンカジュアルのオーソリティ、GAPから新たにカルチャープロジェクト「BLUE BOX Presents」がローンチ。今回プロジェクトの皮切りに開催された「ICONS」「SPEAKS」では、著名エディター/クリエイターの野村訓一を起用し、幅広いフィールドで活躍するアイコンたちが持つ「個性」に迫るポートレートエキシビション、そしてトークショーが行われた。
これまでブルース・ウェーバーの個展やソフィア・コッポラ監督作品『ロスト・イン・トランスレーション』への友人出演など、その幅広い交友関係で知られるマルチ・タレントである野村は今回、東京を代表する8人の個性溢れるパーソナリティをキャスティング、ポートレート撮影を行った。
革新的な3Dマッピング技術で世界から注目される真鍋大度や黒猫チェルシーのフロントマン渡辺大知、ニューヨークを拠点に活用する川本諭など、それぞれが持つ個性をGAPの定番アイテムとともにマッシュアップ、有名フォトグラファーの小浪次郎によって捉えられたポートレートの中には、The Reality Showの良き友人であるセクシー・ママことヨシコ・クリス・ウェブの姿が。
今回のエキシビションに際して行われたトークイベント「SPEAKS」にて、野村とトークセッションに参加したヨシコ。普段パワフルウーマンとしてモデルのみに留まらず幅広いフィールドで活躍する彼女の「個性」について、自身が「モデルである以前に母親であり、妻であり、女であるということ。」と語った。そんな彼女の足下は力強いスティレットヒール、そして腕もとにはアール・デコのブレスレットが。この二つもきっと、彼女の個性を輝かせる秘訣だろう。