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GOLD DIGGIN’ AT AMBUSH’S NOMAD EXHIBITION

マルコ・ポーロが記した“黄金の国”とはこのことか、AMBUSH®から新作「MONTAGE」コレクションが発表された。眩いばかりのゴールドのショーケースに陳列されたのは、同じく煌びやかなゴールドジュエリーたち。

 

泣く子も黙るM-floのフロントマン、VerbalとそのワイフYoonが手がけるAMBUSH®。オールドスクール・ヒップホップのスタイル美学を踏襲しながらも、東京のストリートファッションの影響を受けたクロス・カルチャー的なデザインアプローチ、そして都会的かつ洗練された世界観で人気を博している同ブランドは、これまでにJuun J.やSacaiをはじめとするランウェイブランドからもラブコールを受けてきた。

 

そして今回、最新作で披露されたのはマサイ族やカヤン族を思わせるトライバルジュエリー。首長族を彷彿とさせるゴールドネックレスに、プリミティブなエンブロイダリーワークが目を引くレザーチョーカー、そしてフープピアスを応用したイヤーフックなど(このアイデア、天才!)、グラマラスなビッグジュエリーに目がないThe Reality Showにとって、喉から手が出るほど魅力的なアイテムがずらりと並べられた。

 

http://www.ambushdesign.com

GOD SAVED CHRISTIAN DADA

新宿の喧噪を抜け、地下鉄で二駅の閑静な住宅街に構える荘厳な佇まいの旧邸宅にて、Christian Dadaの2014年秋冬ランウェイショーは開催された。

 

まるで昭和へタイムスリップしたようなレトロな空間では中庭で来場者にシャンパンが振る舞われ、ショーの開始まで束の間の優雅なひとときが演出された。そろそろかと案内された席へつくやいなや、雷音にも似たドラムの音が耳を衝く。暗がりから登場したのは、デューイーなリーゼントヘアにレザーのバイカーパンツ、そしてボリューミーなコヨーテファーのコートに身を包んだハードボイルドモデル。

 

「ブリティッシュロック博覧会」と隣の席から囁く声が聞こえたのは気のせいか。イギリスのロック史を振り返るようなバラエティに富んだコレクションでは、ワイルドなバイカールックの他にマゼンタのエドワーディアン・スーツをめかし込んだテディ・ボーイルック、ターコイズのモヘアニットにキルトを思わせるプリーツスコートをレイヤーしたパンクルック、そしてシマーな輝きを放つブロケードのセットアップをひるがえすグラムロックルックが登場(実はこのテキスタイルは西陣織とのこと。超ラグジュアリー!)。

 

ファッションウィーク中にあるインタビューにて、企業規模の拡大と海外進出を表明し驚かせたデザイナーの森川氏。これから彼と彼のチームはどんな驚きを見せてくれるのか。次の目的地は、パリ。

 

http://www.christiandada.jp

WELCOME TO THE URBAN OASIS XANADU’S 5TH ANNIVERSARY

“A place where nobody dared to go, the love that we came to know…”

 

オリヴィア・ニュートン=ジョンが歌う桃源郷はさておき、東京のXANADUといえば原宿の片隅に佇むカッティングエッジなセレクトショップ。

 

ニッチなロケーションからは想像もつかないが、マンションの一室に構えるこのショップは、都内でも随一のエッジーなセレクトで知られている。ショップのオーナーであるミスター・エレガントことTatsuroの審美眼によって選りすぐられたブランドは、コンセプチュアルなショーピースで知られるROGGYKEI、80sグラマー至上主義Tomo Koizumi、そしてかのカリーヌ・ロワトフェルドも絶賛する美しいテーラリングが武器のNyteなど、個性溢れるローカルデザイナーたちによるもの。

 

今回5周年を記念してホテルのルーフトップにて開催されたパーティーには、これらデザイナーをはじめ多くのファッションピープルが駆けつけた。

 

http://xanadutokyo.jp

LIBERATION, REBELUTION, CELEBRATION OF THE RELAUNCH OF MCM

LOGO MANIA IS BACK!一世を風靡したドイツのラグジュアリーレザーグッズブランド、MCMが満を持してリローンチした。

 

文芸復興に沸く70年代ミュンヘンに端を発したMCMは、その革新的なクリエイションによりたちまちファッションのみならずアート、モダニズム、映画、音楽、建築などあらゆるフィールドにおけるインフルエンサーたちの支持を獲得。モダンでありながらタイムレスなモノグラムのラゲージは、80年代トレンドの象徴でありながら20年以上の時を経た今なお多くのファンを魅了している。

 

今回発表された新作「Flower boys in paradise」では、定番のモノグラムを大胆なカレイドスコープモチーフで彩ったバッグシリーズに加え、グラマラスなフローラルプリントがジェンダーレスかつエレガントなレディ・トゥ・ウェアが登場している。(キャンペーンではアンドロジナスモデルのAndrej Pejicが久々の登場。むしろこっちが見逃せない。)

 

今月オープン予定の銀座のフラッグシップを皮切りに、今後全国展開を控えたMCM。80sリバイバルトレンドのキーブランドとして暫く目が離せそうにない。

 

http://www.mcmworldwide.com

WABI-SABI DISTORTION- DRESSEDUNDRESSED FW 2014 PRESENTATION x EROTYKA

メルセデス・ベンツ・ファッションウィーク東京二日目。私たちが待ち焦がれるのはもちろん、この日のトップバッターDressedundressedのショー。

東京のアンダーグラウンドカルチャーを彷彿とさせるダークなスタイルで知られるデザイナーの北澤武志と佐藤絵美子は今回、ジャパニーズミニマリズムを全面に押し出したコレクションを制作。

シャープなテーラリングが冴えるセットアップは、ミッドカーフレングスのトラウザーによりこれまで以上にフレッシュに生まれ変わり、袴のようなワイドフレアシルエットがエフォートレスながらセンシュアルな印象を与えた。

胸元をさざ波のような模様のテキスタイルで切り替えたプルオーバーは、日本の侘び寂びの象徴である「枯山水」の影響か、マットなテクスチャーがモダンでありながら至極エレガントだ。

 

ブランドのテーマである「二面性の結合」は今回、アンドロジナスな人物像や繊細なカラーパレットに凝縮された他、過去と未来のクロスオーバーさせたモーションプレゼンテーションにも顕著に見られた。今回2回目のコラボとなるErotyka Tokyo Parisのデジタルプロジェクションは、モデルのウォーキングに合わせてデジタルノイズが呼応し、カオティックな東京の情景を浮き彫りにした。

 

http://dressedundressed.com