ランウェイメイクの神であり、日本が誇るビューティーオーソリティ資生堂のアーティスティックディレクター、そしてThe Reaity Show Magazine第4号「Beauty is the new Fashion」のコラボレーターであるディック・ペイジ。
メイクアップアーティストになる前には「クラブキッズ上がりで、肉屋で働いたこともある」という彼は、その研ぎすまされた美的感覚と繊細なタッチでデイリーメイクからクリエイティブなモードメイクに至るまで多くのファンを魅了してきた。
資生堂のメイクアップラインの2014年春夏コレクションのお披露目に際して青山IDOLにて開催されたローンチパーティーは、そんな彼に加え今シーズンのキャンペーンモデルをつとめたスーパービューティー“it”モデルのスイ・ハが来場し、華やかに開催された。
ディック・ペイジのアトリエを再現した会場では、ハリウッドライトの点灯するブドワール式テーブルを主役に、“Shoyu(醤油)”や“Kompeito(金平糖)”と名付けられた春の新色を来場者が手に取ってみることの出来る空間となった。(パーティーホステスは私たちの親愛なる友人、セクシー・ママことヨシコ・クリス・ウェブ。BRAVO!)
そして今回のイベントの様子は、Erotyka Tokyo Parisによる特設ウェブサイトでも公開されているので、東京のキュートガールズが和気藹々とリップやアイシャドウをトライするプローモーションフィルムを見ながら、来春のカラーメイクの計画を立ててみてはいかがでしょう?
(Shiseido Celebrate Colour特設ウェブサイト)
http://www.shiseido.co.jp/gb/party2/
ギャビー アギョンは類い稀なる先見の明を持っていたようだ。1952年に彼女がパリで創始したブランド、クロエはクチュール混迷期において、高級既製服という現在のプレタポルテの礎を築き、またエフォートレスでありながら至極フェミニン、そしてプレイフルな遊び心を効かせた彼女のスタイルは、今日のファッションにおけるグローバル言語として認識されている。
今回メゾン創立60周年を記念し、パリファッションウィーク期間中にサントノーレのフラッグシップストアにて発表されたクロニクルブック『Chloe Attitude』では、 マダム ギャビーの世界観、そしてこれまでに彼女が世に送り出してきた作品を皮切りに、カール ラガーフェルドをはじめとするスターデザイナーが彩ってきたブランドの歴史が綴られている。
この本は現在、ドーバー ストリート マーケット ギンザにてローンチエキシビションを行っており、上陸したばかりのハードカバーブックとともに、クロエのアーカイブ作品を堪能することができる空間を創り上げている。
また今回は、エキシビションと同時に新作バッグが販売開始され、マダム ギャビーが発案した「アルファベット・セオリー(コレクションの際、従来の数字方式に代わりアルファベットの名前によって発表する方法)」にのっとったAlice、Baylee、そしてCleaと3種のラインナップが取り揃えられている。
ちなみに余談ながら、所変わってこちらパリでは先週パレ・ガリエラにて女優のティルダ・スウィントンを起用したパフォーマンス「Eternity Dress」が開催され、クロエのアルティザンによるドレス制作の過程をそのままインスタレーションに落とし込む様子は大いなる話題を呼びました。
60年のアニバーサリーを迎えなお、最先端を切り拓くクロエからはしばらく目が離せそうにありません。
「Chloe Attitude」ローンチエキシビションはドーバー ストリート マーケット ギンザにて12月12日まで開催。
滴り落ちんばかりにたっぷりとグロスの塗られたスカーレットレッドのリップとネイル
希代のファッションフォトグラファーであり、没後なお根強い人気を誇るアーティストの Guy Bourdin とNARS のコラボコレクションが発表された。
Guy Bourdin といえば先のレッドリップに代表されr、セダクティブかつシュールな世界観で知られるが、
今回発表されたコレクションはどれも、そのムードを存分に引き出すようなセンシュアルで大胆なカラーリングとテクスチャのアイテムが揃う。
リップ型のメイクアップケースにはミニサイズのリップがバリエーションで収められ、アイコニックなビジュアルがプリントされたケースにはスモーキーなアイシャドウがパレットが繰り広げられている。
ファン垂涎のラインナップは全国の NARS 店舗のほか、表参道 Batsu Art Gallery に特別に設置されたポップアップストアでも手に取って試し、購入することができる。
Nars × Guy Bourdin Popup Store
Batsu Art Gallery (東京都渋谷区神宮前 5-11-5)
2013年 11月 22日 〜 24日
http://www.narsjapan.com/
アレキサンダー・マックイーンとダミアン・ハースト、ファッションとアートの世界においてその名を知らぬものはいないアヴァンギャルドの寵児が繰り広げる魅惑のマリアージュ。
かねてから待望されていた夢のコラボスカーフがついに解禁された。アレキサンダー・マックイーンのシグネチャーであるスカルスカーフの10周年を記念して発表された限定柄は全30種、どれもダミアン・ハーストのお家芸であるロマンティック、ドリーミー(そしてちょっとグロい)昆虫アートをテキスタイルに採用している。
今回のコレクションでは、キャンペーンフィルムに2011年のメトロポリタン美術館での回顧展「Savage Beauty」のビジュアルを手がけたソルヴェ・スンツヴォが起用されている。
瞬く間に完売すること間違い無し、もしまだ残っていたらラッキー、今すぐマックイーンストアに走るのが吉。
アレキサンダー・マックイーン 六本木ヒルズ店
住所: 東京都港区六本木6-10-3 六本木ヒルズ 2F ウェストウォーク
電話番号: 03-3470-6221
Liberum Arbitrium (リベルム アルビトリウム) 、日本人には何だか舌を噛みそうになる名前だが、デザイナー光岡慎介の手がけるこのブランドは今後恐らく頻繁に耳にすることになるだろう。
2010年にロンドンのノッティンガム・トレント大学を主席で卒業し、2011年にパリに拠点を移した光岡はその後ロンドンコレクションでレディースウェアを発表。東京コレクションでは2013年春夏よりランウェイショーを行っている。
パリ時代にはブラック・アイド・ピーズの衣装も手がけていたということもあり、デビュー直後の作品はコンセプチュアルな作品を発表していたが、この数シーズンは過剰な演出よりもディティールに重きを置いた洋服作りを展開している。
最新の2014年春夏の作品は「FUN」と名付けられ、その名の如く軽やかなファブリックを中心に鮮やかなグラフィックが春夏の陽気を感じさせるコレクションとなった。
コレクションの要となったグラフィックは、ロンドンのフォトグラファー/アーティスト John Stezaker (ジョン ステザカー) のコラージュ作品をインスピレーションにオリジナルで制作されたもの。
ネオプレンのボンバージャケットやパンチングレザーの切り替えが施されたバイカージャケット、ナイロン素材のライトなトレンチコート、そしてグラフィックプリントシャツなど幅広いラインナップが揃う今季は、ウェアラブルでありながら成熟したモードなアティテュードが際立っていた。
http://liberum-arbitrium.com