誰しもカメラの前に立たされれば緊張してしまうもの。それが異国の地で、プリミティブ・ロンドンの素敵な洋服に身を包み、VIPのように扱われたりしたら…以外と悪い気はしないもの。
渋谷 亜希さんが司会を務めるNHKワールド東京 FASHION EXPRESSの収録でのことです。一行が向かったのは、日本のコスプレを忠実に再現したパリジャンで溢れるジャパン・エキスポの会場。日本人グラフィティアーティストのChocomooや原宿で人気の古着屋SPINNSに混じって、コスプレに身を包んだパリジャンが和気あいあいとしている会場は何とも不思議な光景。
そして次に向かったのは、ストリートファッションの温床、ロンドン。今回のツアーに動向してくれたハイパー・ジャパンのクルーとロンドン在住のファビュラスなファッションジャーナリスト、Yu Masuiと共に、ロンドンのストリートで今人気を集めるジャパニーズ・スタイルをくまなくチェックしました。中でも目を引いたのは、額をビンディで飾り、厚底のバッファローシューズを履いたドイツ人の若い女の子と、デイヴという名前のジャンプスーツとテリー・デ・ハヴィランド(グラム・ロック時代に人気を集めたシューズ・メーカー)の靴でポーズを決めた男の子。
彼らのトレンドとリンクしてか、ちょうどその時ヴィクトリア&アルバート博物館にて開催されていたデイビッド・ボウイの回顧展は大いに賑わいを見せていました。このエキシビションでは、ジギー・スターダスト時代のデイビッド・ボウイのスタイリングを手がけていた日本人女性、Yaccoと共に会場を回るというなんとも贅沢な時間を過ごしたのですが、放送ではカットされてしまったものの、彼女から聞いた彼の知られざる素顔は、私の胸の中にしまっておこうと思います。
T.G.