現代アートシーンの“L’enfant terrible (無法者)”、Chim↑Pomの紅一点Ellieが初となる写真集『エリイはいつも気持ち悪い』を発表した。
今回の写真集では、去る1月に電撃結婚を発表したEllieが敢行したスキャンダラスな「ウェディング・デモ」の一部始終が収められている。この記念すべき日に彼女が選んだテーマは“MAD LOVE”。ダイヤモンドのリングをはめた薬指を切断した痛々しい「LOVE IST OVER」のメッセージボードを掲げ、新宿の喧噪を練り歩くウェディングドレス姿は何ともMADな様相を放っている。そして、それらの様子を真に迫るレンズワークで捉えるのは、日本が誇る巨匠篠山紀信とレスリー・キーとこれまた豪華なラインナップが揃う。
写真集の発売に先立ち、現在六本木のHiromi Yoshiiギャラリーでは現在写真集出版記念イベント「エレクトリカルパレードで満足したことは一度もない」が開催されている。3月15日まで開催されるこのエキシビションの初日には、Ellieが高校の時から交遊があったというかの会田誠が来場し、赤裸裸なトークショーで来場者を笑いの渦で包み込んだ。
Ellieとの出会いといえば、いつだったか新宿の二丁目で走り抜けるタクシーを追いかけ回し、ボンネットの上で一緒に遊んだことが記憶に新しいが(良い子は決して真似しないように)、今やそんな彼女も一人の妻。アーティストとして、ファッションシーンがラブコールを送る“it”ガールとして、そして貞淑な妻(?)として、今日も二日酔いのEllieは走り続ける。