スティレットヒールの生みの親であり、クチュールシューズ界の寵児、ロジェ・ヴィヴィエがその頭角を表したのは50年代のこと。時のモードシーンを牽引していたクリスチャン・ディオールのコレクションのために1954年に制作されたか細いヒールと、オピュレントなエンブロイダリーワークが光る作品は、その後ランウェイシューズの礎となった。
1965年には、かのモンドリアンルックを発表したイヴ サンローランのためにラウンドスクエアの大きなバックルが目を引くパンプスを制作。このモデルは現在に至るまでブランドのシグネチャーとして愛され続けている。
その後もコンマのシルエットにインスパイアされたカーヴィーなヒールをはじめとする名作を次々と打ち出してきたロジェ ヴィヴィエは、2003年に新たなクリエイティブ・ディレクターのブルーノ・フリゾーニを起用。エレガントかつフェミニンでありながら、モダンアートを彷彿とさせるアーティスティックなシューズは世界中の女性を魅了している。
今回、都内初のフラッグシップストアとしてオープンした松屋銀座店では、現在最新の2013年秋冬コレクションのシューズ、バッグの他にプレシャスなファッションジュエリー、そして限定生産のエクスクルーシブライン「ランデヴー」が取り揃えられている。
ライトピンクで統一されたラグジュアリーなインテリアと、パリのアトリエから取り寄せたトライバルオブジェが醸し出すリュクスな空間は、最愛の一足を見つけるための至福の時間を提供してくれる。