ある日のこと。東京随一の“ドープ”なセレクトショップ、GR8に真っ白な覆いがかけられていた。まさか閉店かと案じたのも束の間、改装中の文字を見つけてホッと一息。そしてそこから一週間後には、これまでにも増して広いスペースを確保して堂々リニューアルオープン。
世界中のありとあらゆる“キラー・スワッガー”を凝縮したミラー張りのこの店では、Astrid AndersenやNasir Mazhar、Piece d’Anarchiveをはじめとする、話題の若手ブランドが所狭しと並べられる。今季2014年春夏からは、待望のニューラインナップ(中には話題騒然のJuun Jの新作も!)がお目見えし、これまで以上にハイエンドかつエッジーな世界観が創り上げられている。
これだけ多くのブランド、そしてアイテムが敷き詰められていると、正直どこから見ていいのか分からない…そんな人はキュートなショップスタッフのお兄さんにお任せするのもいいかもしれない。一見B-Boyのようなコワモテの彼らだが、話しかけてみれば一転、最高にノリのいい接客で“GR8estラインナップ”を紹介してくれること間違いなし。
今ストリートを席巻しているパリのメンズウェアブランド、AMIが東京を騒がせている。
最新の2014年春夏コレクションのローンチとともに来日したデザイナーのAlexandre Mattiussiは、現在ドーバー ストリート マーケット ギンザにてスペシャルインスタレーションを開催している。今季ブランドのシグネチャーである仕立てのいいテーラリングをベースに、リゾート感溢れるトロピカルパターンやストリートムード満載のカモフラージュ柄をアクセントに加えたコレクションを提案した彼は、インスタレーションでは空港の貨物ベルトをイメージしたディスプレイを設置。
軽やかなプリントのリゾートシャツや、ロゴのパッチワークが施されたスウェットシャツなど、春夏に重宝すること間違いなしのアイテムが並ぶなか、一際目を引くのが“I♡PARIS”の文字が躍るスケートボード。ドーバー ストリート マーケットのために特別にカスタマイズされたこのスケートボードは限定数のみの販売とのことで、ファンなら是が非でも手に入れたいお宝アイテム。
“でも僕スケートボードはやったことないんだけど…”と伝えると、いたずらっぽい笑顔を見せながら“僕もスケボーしないんだ。これはディスプレイ用だね。”とAlexandre氏。
エスプリ効いてます。
http://www.amiparis.fr
渋谷の名物ヴィンテージショップBOYが装い新たに移転したとのことを聞きつけ、騒がしいセンター街へと向かった。
BOYといえば円山町のふもとに構えるディープな風貌が思い浮かぶが、今回オープンした新店舗は比較的余裕のある空間造りと、随所に散りばめられたマニアックなインテリアデザインがえも言われぬアンダーグラウンド感を醸し出す仕上がりとなっている。
70〜80年代のファッションとミュージックカルチャーをバックボーンに持つオーナーのTommyによってセレクトされたアイテムは、年期もののライダースからセディショナリーズのTシャツといったヴィンテージに加えローカルデザイナーの新作、そして思わず声を上げたくなるコアなレコードなど、マニア垂涎のラインナップが揃う。
ハードコアな店構えは一見近寄りがたいが、一度足を踏み入れたらきっと虜になること間違いなし。レイドバックなオーナー、Tommyに聞けばきっとお宝の在処を教えてくれるに違いない。
東京都渋谷区宇田川町36-2 ノア渋谷 #302
Tel: (+81)3-6427-8676
Giorgio Armani (ジョルジオ・アルマーニ) による目眩く魅惑の一夜、One Night Only 。
これまでにロンドン、東京、北京、ローマ、ニューヨークと世界を回ってきたこの世にも贅沢な宴の目玉は、同ブランドが誇るクチュールライン Armani Prive (アルマーニ・プリヴェ) の最新コレクションのランウェイショーと、同じくクチュール作品を集約した展覧会「Eccentrico」。
その豪華なラインナップで毎回大きな話題を集めるこのイベントが、ついにパリでもお目見えするということで胸を高鳴らせて会場へ向かいました。
会場に着くとまず出迎えてくれたのは、我らがTim Blanks。この夜のホストをつとめた彼に案内され席につくと、フロントロウには煌びやかなセレブリティがずらっと顔を揃えます。
今回発表された、Armani Prive 2014年春夏コレクションのテーマは「Nomade」。
Armani のシグネチャーでもあるミニマルシックなテーラードルックには、イタリアの伝統工芸であるマジョリカ焼きを思わせるジオメトリックなパターンが躍ります。マスキュリンでありながら至極フェミニンなパンツスーツの仕上げとして、クリスタルのエンブロイダリーが輝くシルクのターバンがグラマラスなアクセントとして加えられました。
次から次へと現れる、この世の贅を尽くした洋服のパレードに、ため息まじりに目を取られているとあっという間にショーはフィナーレへ。最後にはマエストロ自身が登場しましたが、この時ばかりはいつものネイビーのTシャツではなくブラックタイでドレスアップ。
そして華やかなランウェイショーの後には、更なるお楽しみ「Eccentrico」が待ちうけています。
この展覧会で特にフォーカスされているのは、Armani の中でも特に意匠を凝らしたナイトガウンとジュエリー。一糸の輝きまでもが贅沢なシルクのドレスには、クリスタルやフェザーが惜しげも無く使用され、そこにアールデコを思わせる大胆なストーン使いのコスチュームジュエリーを合わせれば、誰もがひれ伏すレッドカーペットルックが完成します。
そうして夜は更けてゆき、最後にはこれまた贅沢なVIPディナーへと招かれました。Armaniホテルのレストランを取り仕切る名物シェフ、Davide Oldaniによる絶品のコースを頂いていると、Olivier Zahmがパシャっとシャッターを切る音が。
この時に隣り合わせた、Armaniクチュールの顧客であるレディとともに夢のような一夜はあっという間に過ぎていきました。
armani.com/live
カサブランカ・ダンディとは彼のことだろうか。モロッコ在住のスタイリスト、ブロガーのLouis Philippe De Gagoueはトラディショナルなメンズルックを機軸に、サハラ仕込みのブライト&ボールドなツイストを加えた装いでいつも驚きを与えてくれる。
溢れ出すストリートの感性とハイファッションの洗練、そしてどこかエキゾチックな彼のスタイルはかのフランカ・ソッツァーニもインスタグラムのフォロワーに従えるほど。彼のインスピレーションとは何なのか、彼のブログを通して感じ取ってみてほしい。
http://louisphilippedegagoue.blogspot.fr